西日本での地震

南海トラフ寄りの領域で、過去には津波地震である慶長地震が発生しているなど、東北地方と似た状況です。これまでに想定されている東海・東南海・南海地震とともに、南海トラフ寄りの領域でも同時に地震が発生する可能性が、地震学者によって指摘されはじめました。東北地方太平洋沖地震と同様、マグニチュード9クラスの地震となる可能性があります。

 

なぜ、そのような可能性を真剣に考えているのでしょうか。

東北地方太平洋沖地震は、「プレート境界地震」とよばれるタイプの地震でした。西日本では、日本の西半分を乗せた「ユーラシアプレート」の下に、南から「フィリピン海プレート」が沈みこんでいます。東北地方の太平洋側の沖合と似たような構造です。南海トラフから北側の地下に広がるプレート境界面も、東北地方と同じように、巨大なプレート境界地震をひきおこす。冒頭で紹介した宝永地震も、南海トラフで発生したプレート境界地震です。

 

最近の地震前兆ではないかと思われるものでは、ちょっと専門的になりますが、電子数の増大があります。地球の上空の電離圏に存在する電子の数が、東日本大震災など巨大地震の前に増大していた。この電子の総数(TEC)の値は研究機関で公開されていて、民間で地震予知に利用する人も多い。実は、現在、このTEC値が沖縄あたりで高い状態が続いていて、地震に警戒が必要です。

 

西日本の海岸付近に残された「海岸段丘」とよばれる地形があります。地震の際の隆起などによって形成される階段状の地形です。階段一段分の高さが、一回の地震によって隆起したと考えられます。静岡県の御前崎、高知県の室戸岬をみると過去7000年くらいに4回、大きな隆起地形が形成されており、そのほとんどでの形成時期が一致しているように見えます。前回大きな隆起をしたのはおそよ千数百年から2000年ということを考えると超巨大な地震が近い将来におきるのではないかと見えるのですね。
ただ、反論はいくらでもあります。論争は大いにやればいいと思いますが、防災という意味では、最悪の可能性を想定し、対応できるかどうかは別として考えていくことが大事だと思います。危険を軽く想定して、失敗したのが今の原発です。ここまで起こりうるかもしれないということを知っておく必要があると思います。
外れてくれれば幸い、いろいろデーター調べたら、そんなことはないということになればいいわけですね。

 

家具などの固定や補強をしておく、寝るところに物を置かない。津波は、すぐに逃げる。目指した建物まで、暗闇の中で逃げていけるのか、昼間ならこのルート、夜ならこのルートでということを考えておく。食料や水の確保、レトルト食品の常備、日常的に連絡方法などを話し合っておく。
毎日は難しいですから、月に一度でも二度でも考える事が必要ではないでしょうか。